実話『ナインイレヴン』悲劇の中にも奇跡がある

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引用元:映画.com

9.11 あの日、あの場所で、悲劇だけでなく、きっと多くの奇跡も起きていた

目次

ナイトイレヴン|評価

こんな映画

言葉を失う。この日を思い出し考えさせる。フィクションとは言いきれない。

3段階の星評価

   
見てよかった

はり

見た時、完全な実話だと思っとったけん、明け方だったけど呆然としてすぐに寝れんかった。

ヘリ

これは1つのエレベーターの中の話。実際どれだけのストーリーがあったんじゃろう。

はり

朝起きて、実際のひとのこと知りたいと思って調べたら、実話じゃなかった…。

ヘリ

テロやエレベーターに取り残された人やそこから生還した人がおるって言う事実をもとに作り出したゆー事か。

はり

似たような状況が本当に起こっていた可能性あるなって思うた。

ナイトイレヴン|予告・あらすじ

予告動画

YouTube動画

あらすじ

9.11 ワールドトレードセンタービルの北棟のエレベーターに乗り合わせた5人の男女。巨大な爆発音と衝撃とともにエレベーターが停止する。

みどころ

なにげない日常が突如として崩れる

誰がいて、何を持っていて、どんな知識があるかで運命が変わる。

自分の生死を判断しなければならない時。

ナイトイレヴン|キャスト・映画情報

監督・脚本

監督マルティン・ギギ
脚本マルティン・ギギ
スティーヴン・ゴレビオウスキ
原作パトリック・カーソン
『Elevator』
制作国アメリカ
日本公開2017年9月日
上映時間90分
wekipedia参照

キャスト・役名

キャスト役名
チャーリー・シーンジェフリー・ケイジ
ジーナ・ガーションイヴ
ルイス・ガスマンエディ
ウッド・ハリスマイケル
オルガ・フォンダティナ
ウーピー・
ゴールドバーグ
メッツィ
wekipedia参照

キャストの皆さんが勇気を持ってこの映画に参加して演じてくれたことに感謝します。

ナイトイレヴン|ネタバレ感想

運命の日

エレベーターは停止するごとに人の入れ替わりを繰り返し、5人になり扉が閉まります。

メッセンジャーのマイケル、美人のティナ、作業員のエディ、離婚協議中のジェフリーとイヴは夫婦で乗り合わせていました。

何も起こらなければ、会話を交わすこともなく人生にも関係せず、記憶にも残らない偶然乗り合わせただけの男女。

エレベーター停止

突如、爆発音と大きな衝撃でエレベーターが停止します。何かがビルに激突しました。

しかし管理室との非常電話も繋がらず、携帯も使えない為、閉じ込められた5人は何が起こったのか状況がわかりません。

まずエレベーターの扉を開けようとしますがロックがかかっていて開きません。不安からパニックを起こしそうになりますが声を掛け合い冷静でいるように努めます。

どうしたらいいか何が起きたのか状況も何もわからないまま5人は復旧を待つことに…。

はり

停電で止まっても恐怖なのに爆発がするとか異常じゃし余計不安になる。

ヘリ

深呼吸をして自分を落ち着かせようとするのがリアル。

何が起きたのか

エレベーター管理室から通信があり、メッツィの声が聞こえます。「ビルに飛行機が突っ込んだ。救助は90階の消火活動の後になると思う。」と、やっと状況が分かったけど最悪です。

ジェフリーは事故ではなくテロ攻撃の可能性を示唆します。

はり

前にも駐車場爆発のテロがあったんじゃと。

家族へ連絡

イヴの携帯が鳴り、母親からの電話でした。息子と話し、乗り合わせた人の家族に無事を伝えるために代理で連絡するように頼みます。

テレビの前で家族や国民は信じられない光景に言葉を失っていました。

はり

うちも高校生だったけどテレビの前で固まっとった。

ヘリ

覚えとる。日本におっても他人ごとに思えんかった。

救おうとした者

メッツィは自分も危険ですがエレベーターに残された人たちのために最後まで自分の出来ることを探し、情報提供を続けました。

責任者はサッサっと逃げたけど、誰も責めることはできないし、あの状況下で自分の命を守っただけの事です。

はり

2機目が激突して事故じゃなくて攻撃だと確信した。危険。

脱出

メッツィの情報のお陰でロックを解除してエレベーターの扉を開くことができました。

しかもその先の壁も石膏ボードで、エディのハンマーで砕けるようなものでした。

ラッキーなのか奇跡なのか…でも考え行動した結果であることは確かです。

人が通れる穴が開き、まずイヴが脱出します。

エレベーターの落下

しかし、エレベーターを支えるワイヤが切れ始め、4人がエレベーターに取り残されます。

残して行けないというイヴに「行け。助けを呼ぶんだ。」と声をかけるジェフリー。

残った4人は床に伏せ、衝撃にそなえ、奇跡を願います。

残った者と逃がされた者

南棟の倒壊を目にしたメッツイ。このビルも同じ運命だと悟ります。エディからの応答も途切れて、ついに彼女もビルを後にします。

逃げるべきです。逃げていい。でも誰かを残していくことに皆、葛藤したはずです。残された者の辛さも残していく者の辛さも想像しようがない苦しみと決断だったと思います。

結末・ラスト

落下したエレベーターの中でなんと全員生きていました。さらに混乱状態の中でイヴは1人の救急隊員を連れて、エレベーターホールに辿り着きます。もう奇跡。全部奇跡です。

一台一台に声をかけ、ついにジェフリー達のエレベーターを見つけ出します。1人1人救助され行きますが、ジェフリーを残してエレベーターが沈んで救助困難に…。

逃げろというジェフリー。イヴは拒否しますが「マイケル頼む」と強制的にその場からイヴを連れ去ります。彼女を生かす為です。

残った救急隊員は諦めませんでした。諦めて逃げても良かった。無理だと分かっていたかもしれません。

でも「絶対に助ける」と声をかけその場に残ったのです。北棟が崩れるところは映ってませんがここでこの映画は終わります。

完全な実話ではない?

実在する人物の完全な実話だと思っていたのですが、調べたところどうやら違うようです。同時多発テロが起きた、エレベータ―に閉じ込められた人がいた、そして生還した人がいた…という事実を元にした映画という事のようです。その他にも数々の実話を重ねて作っていると思うので、実話と言ってもおかしくないのかなと思います。ただ実際にこの5人が存在するという事実はなさそうです。

この映画は、9.11アメリカで実際に起きた同時多発テロを題材にエレベーターに取り残された人たちを描いたフィクションです。

でも、どこかで同じようなことが起こっていたんじゃないかと思ってしまいます。

運命に身を任せ諦めたひともいれば、最後まで生還する方法を考え続けたひと、いくつかの奇跡を起こしつつも逃げ切れなかったひと。

悔しさと悲しみの中、究極の判断をし、誰かを残して逃げざるを得なかったひとや、誰かを助けるために残らざるを得なかったひともいたと思う。

言ってもきりがないけど…。

実在の人物の出来事でなかったとしてもストーリーの中の細かな出来事はニュースなどで見た事実と重なります。

決してきれいごとでは済まないけど、きっと多くの悲劇や苦しみの中に、たくさんの奇跡と優しさがあったんだろうなと。

酷評もあるようですが、私は深く感動しました。

あの事件をそこにいたのが自分でもおかしくない日常の中に起きた悲劇だと感じさせ、何の罪もない多くの人が犠牲になった実際に起きた事件なのだと思い出させてくれる作品でした。

映画ついでに知識+

はり

当時、高校生だった

ニュースを見ていて2機目が激突した瞬間を見ました。今でも目に焼き付いています。

日本でもまた戦争が起こるかもと、若いながらに現実的に考え恐怖した記憶があります。

9.11アメリカ同時多発テロとは?

2001年9月11日
テロリスト集団アルカイダによるアメリカを標的にしたテロ攻撃。

ワールドトレードセンタービルに旅客機が追突し、ツインタワーは崩壊した。
(南タワーは56分後、北タワーは102分後に崩壊)

※旅客機:旅行客を乗せた飛行機

ハイジャックされたのは4機の旅客機
2機はワールドトレードセンターに激突
1機はアメリカ国防総省本庁舎に激突
1機は墜落(乗客がハイジャック犯撃退の為に戦った)

首謀者
ウサマ・ビン・ラディン
(イスラム過激派テロリスト)
2011年 アメリカの軍事作戦で殺害される


記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございます(^^)

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