洋画『ヴィンセントが教えてくれたこと』嫌われジジイと少年

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引用元:映画.com

嫌われ者のヴィンセント。彼の本質を見抜いたのは隣に越してきた少年と猫だけでした。

目次

はりの評価

こんな映画

ジョークが利いてる。心温まる。少年の素直な感覚が本質を見抜く。他人への評価を見つめ直せる。そいつは本当に嫌な奴?

3段階の星評価

  ★★★ 
人に薦めたい作品

はり

最高だった!!面白かった!!このコンビええわー!!

ホイ

不良じーさんだけだと不快じゃけど、子供と一緒におったらファンキーでイケとるじーちゃんに見えてくる!!

はり

学校に迎えに来るシーンとか競馬場のシーンも好き!!

ヘリ

そして深い!!他人を見た目や評判だけでは判断できんと知った。不快だと思う生き方も意味を知るとガラッと変わる。

はり

不快と笑いとホッコリと感動が混ざり合って最高の映画に!!

あらすじ|みどころ

あらすじ

嫌われ者のヴィンセント。隣に越してきた親子は母親の仕事が遅いため、少年の面倒をみる事に…。善意ではなく1時間、食事付、12ドルしっかりお金を取ります。

危険なジジイといじめられっ子の少年の出会いはそれぞれに"良い"影響を与えることになります。

みどころ

知らないと嫌なやつも、知ると全く違う顔が見えてくる。

オリヴァー:いじめっ子との関係。

ヴィンセント:施設の老女の存在。

嫌われジジイは本当の自分を少年に教えられる。

予告動画

はり

不良ジジイwww

ホイ

オリバー可愛すぎる!!

はり

いじめっ子を撃退するヴィンセントもええ!!爽快!!

ホイ

オリバーの「夜の女=夜勤の人」ゆー解釈が可愛らしい!!

スタッフ|映画情報

監督・脚本セオドア・メルフィ
制作国アメリカ
公開(日本)2015年
上映時間102分
wekipedia参照

キャスト|役名

キャスト役名
ビル・マーレイヴィンセント
ジェイデン・マーテルオリバー
メリッサ・マッカーシーマギー
ナオミ・ワッツダカ
ダリオ・バロッソロバート
キンバリー・クインアナ
wekipedia参照

ジェイデン・マーテル

旧名:ジェイデン・リーバハー。2003年生まれなので、映画撮影時は10歳くらいでしょうか。可愛いです。オリバーは素直な感覚でヴィンセントの表の顔ではなく本質を見抜いていきます。

はり

「IT/イット」では成長してカッコよーなっとる。

ビル・マーレイ

ホイ

ゴーストバスターズの人!!

他の作品を見た事がなく、今回でファンになりました!!ヴィンセントの感じの悪さはありのままなだけで面倒見がよくて凄くいい役でした。

調べたら他にも面白そうな出演作がたくさんあったので全部見てみようと思います!!

気になったシーン|ネタバレ感想

最初に感じる嫌悪感

映画の始まりでヴィンセントだけの生活を見ていると何やら嫌悪感を感じます。

酒、ギャンブル、タバコ、売春婦、汚い言葉。

はり

あー、なんか嫌い(笑)

しかしオリバーとのやりとりを見ていると少しずつ嫌悪感が消えていくんです。

関わることで変わる印象

鍵を無くしたオリバーを家に入れるのも嫌そうで、母親のマギーに仕事が終わるまで面倒をみることを頼まれた際も賃金を要求します。

話が長いと嫌がり、部屋も汚くて態度も悪い。でもオリバーに食べさせる缶詰を少し工夫して出したあたりでまず、あれ?と思います。

イジメられるオリバーを最初は遠目で見ていますが怪我をしたのを見ると、いじめっこに対し本気で怒り追っ払います。

喧嘩も背が低いオリバーに合わせた護身術として教えます。この時はもう、祖父と孫みたいないいコンビ感が出ています(^^)

ヴィンセントがケンカを教えたことを母親のマギーは嫌がり軽蔑します。

しかし結果としてオリヴァーはいじめっ子と仲直りして友人同士になります。

マギーが泣いた時も長い話を嫌うけど、「要点は?」と聞く耳を持ち、ダジャレを言ってマギーの心を和ませます。

ホイ

あれ?好きになってきた(^^)

医者のフリをして会いに行く

オリバーを連れて施設に行くとヴィンセントは白衣を羽織り、ある女性の部屋で医者のフリをして会話をします。彼女はヴァンセントの妻でした。

認知症なのでしょうか。ヴァンセントの事を夫として理解していない為、彼女の警戒心を取り払うために医師として面会していたのです。

妻がふと「ヴィン」と愛称で呼んだシーンは切なかった(ToT) 施設のアナはヴィンセントは良い人間だと気づいていていました。

ヴィンセントの生き方の本質

オリバーはヴィンセントの捨てたゴミの中から、戦争に本当に行っていたと知ります。ヴィンセントは妄想だと言っていましたが、彼は戦場で仲間を救い表彰されていました。

そうゆうことは隠すんですね。褒められるのが恥ずかしいのかな。逆にカッコいいぜ。

ヴィンセントは汚い言葉を吐いて嫌がるそぶりを見せながらも、オリバーだけでなくダカのことも見放しませんでした。

自分は缶詰を食べて、猫にはいいものを食べさせたり、妻の洗濯も妻本人は知らないしクリーニングのサービスがあるのに8年間も続けました。

はり

無償の愛じゃ(ToT)

ちょこちょこ笑わせる

ジョークの利いた笑えるがシーンたくさんあります。ほんの少しだけ紹介。

・馬券が当たったけど、借金取りが見てるから外れたフリをする。

・芝のない庭に芝刈り機をかけて砂ぼこりが舞いまくる。

・ダカが破水した!と家を出るときにヴィンセントの椅子がバイーンと閉じる。

ホイ

ちょっとしたセリフとかでも笑う。ヴィンセントに面倒見てもらうことをマギーが「恐怖よね」ってゆーたのも笑えた。

結末・ラスト

いい映画だなーと星2つと思っていましたが、最後の「私たちの周りの聖人」の発表会でこの映画の本質に気づかされ、星3つにのし上げました。

人は表の姿だけではないこと。カッコつけているようで本当の栄光は隠していたり、嫌がってでも面倒を見たり、何も言わず与えることで認知症の妻を愛し続けていました。

オリバーが読んでいた本の話と繋がります。

木の幸せは与える事 
自分の全てを与えて最高の人生だよ

他人に見えているヴィンセントからはかけ離れています。

しかし彼と関わればすぐに見えてきます。

ヴィンセントは他人の子供もグルメな猫の世話も腹ボテで職を失った売春婦も、自分を忘れた妻も誰も見捨てません。

お金を取るのも自分をかっこ悪く見せるためだったのかも。お金をくれなくたってきっと彼の行動は同じだと思います。

ヴィンセントは自分でも気づいていなかったのか。それか誰かに気づいてほしかったのかも。

オリヴァーが彼の人生は優しく愛に溢れており、誇れるものだと証明したのです。

聖人とは他人に尽くし徳を積んだ人の事だ
勇気・犠牲・慈悲・人間性こそ聖人の証

今まで「嫌われ者ヴィンセント」として生きた男が、オリヴァーのスピーチで「聖ヴィンセント」と紹介された時、涙がこぼれます。

2回目はヴィンセントのいいとこ探しをしながら見ると◎、細部に彼の気遣いや人の良さが溢れていることに気づきます。

はり

最初は嫌なじーさんじゃおもーたけど見終わったら、自分の方が嫌なつじゃおもーたわ。ヴィンセントみたいな心の持ち主になりたい。

ヘリ

ほんまに。これぞ聖人なり。

映画ついでに知識+

映画の中で気になった言葉2つを調べてみました!「オッズ」と「聖人」、同じ映画で調べることがここまで極端に違うのは珍しいです(笑)

はり

これもこの映画のええところ(^^)

競馬のオッズとは?

一言でいうと「その馬券が的中した場合、どのくらいの配当がつくのか」を「倍率」として表したものです。

引用元:SIVA PRESS
はり

オリバー達の場合は100ドル=1000円だとして、800倍の馬券を的中させたけん1000円×800で80万円の儲け!!

ホイ

ドヒャー!!!

聖人(せいじん)とは?

徳が高く、人格高潔で、生き方において他の人物の模範となるような人物のことをさす。

引用元:wekipedia
はり

人格高潔・・・?

簡単にいうと・・・

聖人とは人間的に大きな心の持ち主。欲に心を動かさない。相手のために行動する。見本となるような人物のこと。

はり

ヴィンセントはギャンブルをしてお金もなくて表面だけ見たら欲まみれの人間。

でも内側を見ると自分は缶詰を食べて猫には美味しい餌をやり、妻を良い施設に入れていました。自分の為ではなかったのですね。

おまけ知識

徳が高い
器の大きい・人間的に大きい
人格的に立派・人徳のある

高潔(こうけつ)
人格が立派で、利欲の為に心を動かさない。

模範(もはん)
見習うべき手本

記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございます(^^)

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