愛娘を亡くし、心を閉ざした男が「愛」「時間」「死」に宛てた手紙を書きます。来るはずのない返事が彼の元へ届いた理由とは…。
はりの評価
泣ける。感動。優しい。伏線・どんでん返しあり。泣き虫は1人で見た方がいいよ。
3段階の星評価
★★★
人に薦めたい作品
全力でお勧めしたい!!号泣するけん1人で見た方がええぞ。笑
悲しいけど優しい。みんな自分も悩みを抱えながら、ハワードを助けようとしとる。
あの3人は実在しとったんじゃろうか。
あらすじ|みどころ
あらすじ
広告会社の取締役を勤めるハワードは最愛の娘を亡くし、心を閉ざしてしまいます。立ち直ることが出来ないまま2年の時が立ち、会社は存続の危機に・・・。
友人でもある同僚たちがハワードを心配し、ある作戦を立てます。
突如現れた3人の舞台俳優は「それ」を演じることでハワードの人生を取り戻すことが出来るのでしょうか。
みどころ
予告動画
豪華キャスト!!
ウィル・スミスの泣き顔が演技とは思えん(ToT)
ヘレン・ミレンの存在感が凄い。この映画全体と優しく包み込んどる感じする!!
主題歌ええなー!!
スタッフ|映画情報
監督 | デヴィッド・フランケル |
脚本 | アラン・ローブ |
制作国 | アメリカ |
公開(日本) | 2017年12月16日 |
上映時間 | 97分 |
キャスト|役名
キャスト | 役名 |
---|---|
ウィル・スミス | ハワード |
エドワード・ノートン | ホイット |
ケイト・ウィンスレット | クレア |
マイケル・ペーニャ | サイモン |
ヘレン・ミレン | ブリジット:死 |
キーラ・ナイトレイ | エイミー:愛 |
ジェイコブ・ラティモア | ラフィ:時間 |
ナオミ・ハリス | マデリン |
カイリー・ロジャーズ | アリソン |
ジェイコブ・ラティモア
R&Bシンガー、ダンサーであり、俳優としても活躍。この役、好きでした。「時間を無駄にするな」と直球をぶつけてハワードの感情を動かしたり、クレアを気遣う姿も胸を打ちました。見た目とのギャップですかね。冷たそうな人の温かい一面に触れるとジーンとしてしまいます。
カイリー・ロジャーズ
ホイットの娘アリソン役の女優さんです。「パパが遺した物語」ではアマンダ・セイフライドが演じるケイティの幼少期を演じていました。可愛いくて凄く好きです。感情を絶妙な表情で表現していて引き込まれてしまいます。
気になったシーン|ネタバレ感想
ドミノが凄い
ドミノ凄いです。普通に並んでいるだけでも凄いのに立体的になって。どれだけの集中力だよ。
娘の名前を言えない
子供を亡くした親たちが集う「小さな翼の会」で娘の名前を聞かれただけでその場を去ろうとするハワード。娘の名前を口にすることすら出来ない悲しみとはどんなものだろう。
会をまとめるマデリンが優しく理解してくれて、『このままではダメだ。立ち直りたい。でも抜け出せない。』そんな狭間にいるハワードの心をギリギリで掴んで寄り添ってくれます。
来るはずのない手紙の返信
どこにもぶつけようのない気持ちをハワードは3通の手紙に込めました。
相手は「愛と時間と死」
裏切られた愛、失った時間、死への拒まれた取引、すべてに怒りを感じていました。
それぞれが彼の前に人の姿で現れます。「愛は今のあなたの悲しみにも宿っている」「時間はたっぷり与えているのに無駄にするな」「死の取引は私が判断する」とハワードの手紙に反論します。
それぞれが抱える悩み
ホイットは自分の不倫による離婚で娘に拒絶されています。クレアは精子バンクに登録して子供を望んでいます。サイモンは幼い子供が生まれたばかりなのに病気で死期を目前にしていました。
3人の役者との出会いは彼らの人生にも変化をもたらします。
ハワードはちゃんと見ていた
会社の売却を承認し、立ち直る覚悟をしたハワード。罠を仕掛けた3人に声をかけます。
ホイットが娘とうまくいっていないことや、クレアが会社に尽くしたことで家族を持てず悩んでいる事、サイモンの病気のことも理解していました。自分のことでいっぱいで何も出来ないながら本当は仲間の事をちゃんと見ていたのです。
見てくれとったたんか!ゆー感動のあと、気づいとったのに何なん?とも思ってしもーた(笑)
家族の面倒は俺が見るという言葉がサイモンにとってどんなに心強かったことか。
正直、もう少し3人の反応が感動的だったらなと思ってしいました(笑)
わりとさっぱりしとったよな!!温度差感じたわ(笑)
こっちはウワッおもーて浮かんだ涙がスッと引くくらい反応が薄かったww
もう3年も見てきたけん、うんざりしとったんかなwww
あきれとったか逆にww
3人の役者が救ったもの
愛と時間と死を演じた役者たちはハワードだけでなく、ペアになり指示を出していたホイットやクレア、サイモンに対しても「その役」として言葉をかけているような場面があります。
時間を演じたラフィはクレアに演技だよと言っていましたが、なり切っていたのか、本当に3つの抽象的なものが人の姿をして現れたのか。
結末・ラスト
もしここまでネタバレも読んだけど、映像で見てみたいなって思った方のためにラストのどんでん返しは書かないでおきます。始めて見た時にだけ体験できる感動と驚きです。
ブリジットたち3人が橋の上からハワードを優しく見守っている姿が振り返ると消えています。
ただ移動しただけなのか?彼らはそもそも存在していなかったのか?と気になる終わり方でした。
幸せのおまけって何だったんじゃろ。よーわからんかった。
この考察記事が面白かった
凄く感動させられたし大好きな映画になったんですが「素晴らしきかな、人生」というタイトルや「愛が見つかるギフト」とかキャッチフレーズ?が映画の内容とマッチしてないのが気になったり、「幸せのおまけ」って何だったんだろうと疑問点もあったので考察記事を読んでみました。
考察が面白くて、違和感はそこかと納得してしまいます。正直に言っておくと、感動していた気持ちはかなり冷めますwww
>>>>実は怖くね?ガッカリ邦題シリーズ『素晴らしきかな、人生』が、「意味がわかるとミステリー」である3つの理由
見る人によって気になる点や感じ方が違うのも面白い!!
映画ついでに知識+
ハワードが娘の死亡証明書にサインした際に「信託財産」という言葉が出てきて初めて聞いたので調べてみました。とても簡単なまとめですがちょっとした知識になればと思います。
信託財産(しんたくざいさん)とは?
まず、信託財産は2種類あります。
①証券用語としての信託財産
②家族信託で用いられる信託財産
映画での意味は②の家族信託の方なのでそちらを紹介します(^^)
家族信託(かぞくしんたく)とは?
委託者(いたくしゃ):
財産を保有する人。家族に財産の管理をお願いする人。
受託者(じゅたくしゃ):
委託者に財産の管理や処分をお願いされる人。
家族信託とは委託者が保有する財産を受託者に託し、受託者が財産の管理や処分を行う事です。
え?何・・・?
ムズッ
今回の映画の中の状況を簡単に言うと、親の健康状態に何かあったり、認知症などで判断能力が低下した時に子供が財産の管理や処理を行えるように信託財産の契約をしていました。
しかし想定外に受託者である子供が亡くなってしまった為にその契約の変更や破棄の為に死亡証明書が必要だったという事ですね…。
ここでサインをした事で娘の死を受け入れた。涙が溢れる演技リアルだったな…(ToT)
ちゃんと理解しようと思うと長く情報なってしまうので、かなり省略しています!!
詳しく知りたい方はわかりやすく解説している記事をご覧ください。>>>家族信託のメリット・デメリット・必要性をわかりやすく解説
記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございます(^^)