遺伝子の疾患で普通の人とは違った顔で生まれてきたオギーの困難と、魅力が溢れる物語!!心が優しさで包まれます。
はりの評価
3段階の星評価
★★★
人に薦めたい作品
この映画、オギーの困難だけがメインじゃないところが面白い!!
そうそう!!他の子供たちにも焦点を当てとるところが面ええよな!!
悩みを抱えとるのはみんな一緒!!
あらすじ|みどころ
あらすじ
遺伝子の疾患で顔が変形して生まれてきた男の子が主人公の物語です。自宅学習を続けてきたオギーですが小学校5年生から学校に通うことになります。
その容姿によるいじめもありますが、オギーはとってもユニークな性格で、周りも徐々に彼の魅力に気付いていきます。
みどころ
ジュリアロバーツが逞しく深い愛のある母親を演じています。主人公オギーだけではなく、他の子どもたちが抱える問題にも焦点をあてて見せてくれます。
見た目の上では普通の子供たちにも、それぞれに悩みや葛藤があることがわかります。笑って泣けて最後に優しい気持ちになれる映画です。
息子の挑戦と悲しみや覚悟を支える母としてのジュリアロバーツの強さと諦めない姿勢や、父親と姉のオギーに対する愛情も見どころです。
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料金|配信状況
月額 | 配信状況 | |
---|---|---|
U-NEXT | 2189円 | 〇 |
Hulu | 1026円 | 〇 |
Prime Video | 500円 | 〇 |
Disney+ | 700円 | × |
Netflix | 990円 | 〇 |
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予告動画
オギーの空想が好き!!
ヴィアの優しい表情がお姉ちゃん役にぴったり!!弟を大好きなことが伝わってくる(*^^*)
オギーのユーモアのセンスは絶対にパパゆずりだよな!!ちょいちょい笑かしてくれるww
スタッフ|映画情報
監督 | スティーブン・チョボスキー |
脚本 | ジャック・ソーン スティーブン・コンラッド スティーブン・チョボスキー |
原作 | R・J・パラシオ/「ワンダー」 |
制作国 | アメリカ |
公開(日本) | 2018年6月15日 |
上映時間 | 113分 |
キャスト|役名
キャスト | 役名 |
---|---|
ジェイコブ・トレンブレイ | オーガスト・プルマン |
ジュリアロ・バーツ(主演) | イザベル・プルマン |
オーウェン・ウィルソン | ネート・プルマン |
マンディ・パティンキン | トゥシュマン校長 |
ダヴィード・ディグス | ブラウン先生 |
イザベラ・ヴィドウィッチ | オリヴィア・プルマン |
ナジ・ジーター | ジャスティン |
ダニエル・ローズ・ラッセル | ミランダ |
ノア・ジュプ | ジャック |
ブライス・ガイザー | ジュリアン |
ミリー・デイビス | サマー |
エル・マッキンノン | シャーロット |
気になった登場人物
オーガスト・プルマン・・・愛称オギー。
宇宙飛行士に憧れています。遺伝子の問題で生まれつき顔に変形を持った男の子。27回もの手術を繰り返し、ずっと自宅学習をしてきましたが小学5年生で初めて学校に通うことになります。その容姿のせいでいじめを受けますがユーモアがあり内面の魅力を持ったオギーは徐々にクラスメイトと打ち解けていきます。
イザベル・・・ママ
イラストレーターと美術教師の夢を保留してオギーの生活や自宅学習を支えていました。外の世界を知ってほしく、学校に入学させることを決意します。
ネート・・・パパ
ユーモアあふれるオギーの父親。いつもクスッと笑わせてオギーの心を和ませてくれます。オギーの顔が見たいのにヘルメットで隠すのが嫌で、ヘルメットを自分の会社に隠してしまう可愛い父です。
オリヴィア・・・姉のヴィア
とても優しい顔に癒VIAされます。表情からオギーへの愛情を感じますが、弟が中心の家庭に諦めを感じつつも長年孤独と闘っていました。ジャスティンと出会い、演劇を始めます。
ミランダ・・・ヴィアの親友
オギーのことをトム大佐と呼び弟のように大切に思っています。オギーのヘルメットはミランダがプレゼントしたもの。
昔はヴィアの家族とミランダ家族でよく集まっていましたが、ミランダの両親は離婚し、父親は再婚。母親はうつ状態になっていました。家以外の場所が欲しいとサマーキャンプに参加してからヴィアを避けるようになります。
ジャック・・・オギーの最初の友達
オギーの最初の友達。奨学金で入学し、入学前にジュリアンやシャーロットとともにオギーの案内役を任されました。いち早くオギーの魅力に気付いた可愛い男の子です。
ジャスティン・・・いじめっ子
お金持ちの息子で最初からオギーを気に入らず、陰湿ないじめを続けます。しかし彼も家庭に事情があり、物わかりの悪い親のせいで学校を離れることになります。
気になったシーン|感想
クスッとくるセリフ集
まずはオギー
僕は普通じゃない
どこへ行ってもジロジロ見られる
見たいならどうぞ
整形していい顔になったろ?
(カッコよく髪を触るしぐさがw)
そのケースはマシンガン?
(キスのジェスチャーでおちょくるw)
続いてママ
ママの白髪はパパのせい
パプリカはパパのおならのもと
最後はパパ
パパは特別 ほとんどの父親はダサい
(何もしてないデイジーに向かって)
ありがとうデイジー手伝ってくれて
ゲームの家は作ったかい?
そこへ引っ越そう
ママのバックはゴミ屋敷のよう
パパ:カッコいい
オギー:ありがとう
パパ:パパの事だ
”普通”の子供たちの悩み
この映画を見終わって一番に印象に残ったのが、オギーだけでなく他の子供たちの葛藤を取り上げていたところです。オギーは見た目でイジメに合い傷付けられ辛い思いをしています。
オギーだけが苦しんでいるように思ってしまいます。しかし、見た目には、問題もなく楽しんでいるように見える子供たちも心の中を覗いてみるとそれぞれに悩みを抱えていました。
オギーの姉のヴィア
自分の家族ではオギーが太陽で他の家族を惑星に例えました。オギーのことが大好きで、障害をかわいそうに思いながらも、常に気にかけられ家族の中心にいることをずっとうらやましく思いながら、1人いい子を演じて孤独と闘ってきたのです。
ヴィアの親友のミランダ
ヴィアを嫌い新しい友達と楽しくしているように見えましたが、実際はヴィアの温かい家族やヴィア自身の魅力をうらやましく思いマネをして避けてしまっていました。そしてオギーに電話をし、「ヴィアに寂しいと伝えて」と涙ぐみます。表面だけ見ているとわからないのです。
オギーと最初に友達になったジャック
オギーのことをアイスクリーム店で見かけて知っていたようで、嫌がっていた入学前の案内を引き受けます。最初は頼まれて仲良くしていたけど、オギーの面白いところや賢いところを好きになって一緒にいることが楽しいと思うようになりました。しかしハロウィンパーティーの際にジャスティンたちに合わせてオギーの悪口を言ったのを聞かれてしまい、それに気づいていないジャックはオギーに避けられて落ち込んでいました。
いじめっ子のジュリアン
嫌な奴ですが、オギーへのいじめがバレて両親と校長室で話すシーンで、彼の家庭の問題が明らかになります。強引で自分勝手な様子の母親と父親が息子のいじめ行為をなかった事のようなに言ったりお金や権力をチラつかせて収めようとします。ジュリアンは眉をしかめて黙っています。こんな親に育てられて家庭では肩身の狭い思いをしてきたのでしょう。
そして学校では弱いものを見つけて、その標的に対しては自らの親のような傲慢さをマネして演じていたのです。最後に「この学校にいたい」と言ったり、校長に「ごめんなさい」と謝る姿は根っからの悪い奴ではないと感じました。ジュリアンこそオギーと友達になって欲しかった!!きっとオギーからたくさんの事を学べたし、オギーを大好きになったと思います。彼も結局は容姿の問題を持ちながらも内面の魅力で人を惹きつけみんなに囲まれるオギーがうらやましかったのだと思います。
このほかの子供たちが抱える問題の存在についてオギーが最後に述べていてさすがだなと思います。→「結末・ラスト」のオギーの言葉参照
母の覚悟
この映画を見て、もう一つ、大きく心に残ったのは親の心情です。入学式は私も緊張したし、とにかく友達ができるかどうか不安と恐怖でいっぱいでした。当時は考えもしませんでしたが送り出す親はもっと不安だったのかも!!親の性格にもよると思いますが心配性の私が母親目線で見たら、自分の愛する可愛い子供がもし学校でイジメられたら、、、自分が立ち向かう不安より恐ろしいです!!
さらにオギーは容姿によるいじめを受ける可能性は高く、きっと凄く怖かったと思います。本人が学校に行きたいと願っても行かせないことを選ぶ親もいるのではないでしょうか。それでもイザベルは大事な息子を学校に通わせることを選びました。登校初日に明らかに落ち込んだ様子のオギーを見てどんな気持ちだったのかな。
「なんで僕は醜いの?」と涙するオギーに対してイザベルがかけた言葉が印象的でした。
ママだからあなたを一番知ってる
あなたをよく知れば醜くないって気づくわ
この言葉は映画を見終わったときに本当に染みます。初めて会った時、クラスや学校のみんなはオギーの顔しか知りません。顔を見て怖がり、意地悪な事を言い、避けました。でもオギーと授業を受けたり話したり、一緒に過ごすことで内面を知っていきます。みんな賢くて面白いオギーを好きになりました。好きになったとき顔を見て意地悪を言う人はいません。イザベルが言っていたことです。オギーが醜くないとみんなが気づくのです。
だけどイザベルも不安でしょうがなかったはずです。初めてオギーが友達のジャックを連れて下校した日、イザベルは自分に対し「落ち着くのよ」と声を掛けました。どれほど嬉しかったことか!!心からホッとしたでしょう。ひどいイジメに合って学校に行かなくなることだって想像したと思います。
毎日毎日、オギーが学校で過ごしている時間が不安だったことでしょう。そんな息子が楽しそうに友達と下校し、家に呼んでいいかといったのです。
ヒャッホーーーーー!!友達じゃ友達じゃ(*^^*)
泣きたくもなるし叫びたくもなるほど嬉しかったじゃろなーーーー!!!!(ToT)良かったーいう安心と!!
ジャック顔も可愛いし純粋で大好き!!サマーも!!食堂でひとりのオギーのとこに座るシーン大好き(ToT)周りに流されんってカッコいい。
先生たちの格言
この映画、心にひっかかるいい言葉がたくさんありました。メモしてたら相当な量になってしまい全体的に言葉多めです。
■ブラウン先生が教えた3つの格言
大切な事と親切な事を選ぶなら?
「親切な事」
行いはあなたの記念碑だ。意味は?
「一番大事なのはその人が何をするか」
人をいたわれ 皆も闘っている
相手を知りたかったら やることは一つ
「よく見る事」
■トゥシュマン校長の言葉
どんな話にも2面性がある
喧嘩のきっかけは察しが付く
人を殴るのは良くないが
親友は守るべきものだ
オギーは見た目を変えられません
我々の見る目を変えなくては
■ヘンリー・ビーチャーの言葉
偉大さは強さの中にはない
強さを正しく使う事の中にある
最も偉大である人とは
自分自身の魅力で
多くの人の心を動かす力を持っている
演劇のセリフ
「わが町」作者:ソーントン・ワイルダー。ヴィアが演じたヒロインのセリフです。最後の一言で、当たり前のことの素晴らしさに気づけていないことにハッとします。
もうだめやっていけないわ
人生は速すぎて
お互いに 顔を見る時間もない
気づかなかった
あんな風に時が流れるなんて
連れて帰って 丘の上へ 私のお墓へ
でもその前に待って一目だけ
さようなら
世の中も ママも パパも
時計の音も お料理も コーヒーも
お風呂も 寝ることも 起きることも
世界は 素晴らしすぎて気づかれない
結末・ラスト
修了式の日、オギーは模範となる優秀な生徒に贈られるヘンリー・ビーチャー賞に選ばれます。表彰された際に壇上に向かい「僕は普通じゃないから」に続けて心の中で語った言葉です。
心の中が覗けたら皆も普通じゃないと思う
オギー(ToT)/~~~自分の痛みだけでなく人の痛みを察することが出来るって素晴らしい。みんなも色々あるんだなって事をオギーも学校で学んだのかもしれません。ジャックの陰口を聞いて落ち込んでいた時、ヴィアが自分も仲の良かったミランダから嫌われていると告白し「学校ではよくある事。普通の子も体験する。」とオギーに特別な事ではないと教えてくれました。
姉ちゃん自分も辛いのに弟を励まして、、(ToT)
映画ついでに知識+
オギーの病気について、ウェキペディアや小児科のコラムなどを参考に調べてまとめてみました。
トリーチャー・コリンズ症候群
遺伝子の突然変異により頬骨の部分的な欠損や小さな下顎など顔に集中して症状が表れる疾患(※)で、約1~5万人に1人の新生児に発症すると言われています。※疾患:病気の改まった言い方
外科医のエドワード・トリーチャー・コリンズの名を取ってつけられた。1990年に最初にこの病気について記したことへの偉業を讃えたもの。
別名:下顎顔面骨形成不全症(かがくがんめんこくけいせいふぜんしょう)
原因
顔面の骨などが正常に発育するために重要な遺伝子に異常が生じることよって引き起こされます。90~95%の症例でTCOF1という遺伝子の変異が確認されています。両親のいずれかがトリーチャー・コリンズ症候群の場合、50%の確率で遺伝するとも言われています。同じ家系でも症状の幅は広く症状が目立たづ気づかれないこともあるそう。
症状
頬骨や下顎の形成のバランスが崩れて全体が不調和(※)な状態であることが特徴です。典型として目が垂れ下がったり、顎が小さく頬骨が正常に形成されない、耳の奇形などがあげられます。他にも眼球が小さくなったり、まつげが少ない又は全部無かったり、症状によっては呼吸障害や難聴などを併発することもあります。基本的に知覚障害は伴いませんが約5%の患者に精神発達の遅れが見られます。※不調和:周囲と調和せず、不釣り合いなこと。
オギーは両親が2つの同じ遺伝子を持ってたのが原因じゃゆーとったな。
ヴィアがそうゆーとったな
うん!ヴィアがよーた
最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございます(^^)