20代前半、日本映画にハマっていた時期がありました。なるべくストーリーの核心には触れないようにしてますが軽いネタバレも含まれているのでこれから見る方はご注意を!!
スワロウテイル(1996)
三上博史・CHARA・伊藤歩
■あらすじ
“円”が世界で一番強かった時代(架空)に、円を求めてやってきた移民の違法労働者たちは円を稼いで大金持ちになれる夢の国を「円都:イェンタウン」と呼びました。しかし日本人はその存在を嫌い皮肉を込めて移民たちを「円盗:イェンタウン」と呼んだのです。
死んだ娼婦の娘アゲハ(伊藤歩)と娼婦のグリコ(CHARA)、グリコの彼氏フェイホン(三上博史)らイェンタウンたちの物語です。グリコは美しい歌声の持ち主でバンドのボーカルとして成功していきます。
■みどころ
アゲハを売りに出そうとしたグリコが気が変わってアゲハを取り戻すシーンや、アゲハの胸に蝶の子ども(芋虫)のイラスト書いて名前を与えるシーン。出会ったばかりの2人に絆のようなものが築かれていきます。あと、絶対に忘れてはならないのはイエンタウンバンドの楽曲「スワロウテイル」、、素晴らしいです。
三上博史カッコえー!!
R-15指定でグロイシーンあるで~(‘Д’)
サトラレ(2000)
安藤政信・鈴木京香・八千草薫
■あらすじ
頭の中で考えていること(心の声)が他人に聞こえてしまう「サトラレ」という障害を持つ患者は非常にIQの高い天才であることも特徴です。「サトラレ保護法」という法律のもと、自治体規模でサトラレ患者に自らがサトラレにであると気づかせないよう協力し合います。
里見健一(安藤政信)は幼いころ事故にあい両親を亡くしますが、その救出の際にサトラレだと認定されます。事故後、里見は祖母のキヨ(八千草薫)に育てられ、人を助ける仕事に就きたいと医師を目指します。しかし心の声が患者に筒抜けてしまう為、医師になることは難しいと判断され、研究者への転身を仕向けられます。
■みどころ
サトラレの心の声が聞こえていることをサトラレ本人に悟られないように努力する人たちの苦悩は少しコミカルで、ホッコリします。好きな女性に気持ちが丸聞こえでクスっときます。
終盤で患者を助けたいと思う強く熱い里見の心の声が病院中に響き渡るシーンは、耳から聞こえるのではなく自分の心にもサトラレの思いが入ってきたかのように感情に訴えかけます。サトラレという特異体質の人間がもたらすとても純粋で優しいお話です。
心の声が外に聞こえるって知ってしもーたら…
自分だったら洞窟の男みたいに気が狂うわ…
青い春(2001)
松田龍平・新井浩文・高岡蒼佑
■あらすじ
高校3年生の九条(松田龍平)は屋上で策の外に立ち、誰が一番多く手を叩けるかという度胸試しのゲームに勝ち学校を仕切ることになります。
■みどころ
松田龍平さん、新井浩文さん、高岡蒼佑さん、渋川清彦さん、大柴祐介さんなどなど、皆さんカッコよすぎました。永山瑛太さんも出てます!!当時、高校生だった私にはキャストのオシャレさもツボでした。
雪男の「世界平和とか望んでます」のシーンや、木村(大柴祐介)がヤクザの車に乗り込むシーン。ある生徒が頭を叩かれて急に目が見えなくなるシーン。おかしくなった青木が髪を染めてくるシーンなどなど。マメ山田さんの存在感も凄くいいです。
高校生の時にドハマり。DVD買ったなー。九条に冷とーされて傷ついたのに強がって変な方向に行動してしまう青木の姿が10代の心の難しさを感じさせるー。
ミッシェルガンエレファントの曲もサイコー!!
友情とか非行とか夢とか覚悟とか生徒それぞれの青春が描かれとるなー。
アヒルと鴨のコインロッカー(2003)
永山瑛太・濱田岳・関めぐみ
■あらすじ
進学のために引っ越してきた大学生(濱田岳)とその隣人(永山瑛太)が同じアパートのブータン人のために本屋を襲うという物語、、その物語の中にはいろいろと秘密が隠されています。
■みどころ
個人的な表現になってしまいますが「ああ、あれってこういう事だったのか!!」、、のスペシャリストの伊坂幸太郎さん原作です。ストーリーが進む中で数々の伏線が引かれて後半で伏線が回収されていくのが醍醐味です。
前半はよーわからんでイライラするw。後半で伏線回収が始まるってからが面白なる。
伊坂幸太郎作品まとめて見まくった。「死神の制度」とか「オー!ファーザー」も好き。
黄泉がえり(2003)
草彅剛・竹内結子・柴咲コウ
■あらすじ
熊本県のある地域で死んだ人が突如、死んだときの年齢で蘇るという現象が起こります。この「よみがえり」と呼ばれる現象を調査するために厚生労働省職員の川田平太(草彅剛)が現地に派遣されました。ここは平太の故郷でもあり、実際に数々の「よみがえり」を目撃することになります。
■みどころ
泣けます(ToT)いくつかのストーリーが織りなす映画で、それぞれのシーンを思い浮かべるだけで目頭が熱くなります。小学生で死んだ兄と20歳を超えた弟とのやりとりなど、死んだときの年齢で蘇るが故の違和感も見どころです。
最後までしかっり騙されて結末でハッとさせられる瞬間が最高に好きです。一番の衝撃はRUI(柴咲コウ)のライブシーンです。蘇った彼女が新曲を歌うライブで最後に明かされる驚きの事実、、鳥肌が立ちます。
実際の世界で死んだ人が蘇るゆーのはありえん。大切な人を大切にできとるかなと考えさせられる。
映画ってええな。疑似体験させて色んなこと教えてくれる。
ギミーヘブン(2006)
江口洋介・宮崎あおい・松田龍平
■あらすじ
「共感覚」とは五感が混じりあい、文字や数字に色を感じたり、味や匂いに形を感じるという特殊な感覚です。盗撮サイトを運営する葉山新介(江口洋介)、その親友の野原貴史(安藤政信)、両親と死に別れた路木麻里(宮崎あおい)、この3人が不可解な事件をきっかけに出会い共同生活を始めます。
■みどころ
共感できないことがどれだけ苦しいことなのかと極端な設定でわかりやすく教えてくれます。最後のシーンが好きで「ああ、この景色を見ていたのか。」と納得します。注目すべきは「雨」です。私たちに「雨」として見えているものが共感覚者にはいったい「何」に見えているのでしょうか。切ないです。
松田龍平も出とるー!!
最後は感動するけど暗めの映画だった気がする。
イキガミ(2008)
松田翔太・山田孝之・金井勇太
■あらすじ
国民に「命の価値」を認識させるための法律により、無作為に選ばれた若者に「イキガミ」という死亡予告証が届きます。これは24時間後の死を知らせる通知書で、イキガミが届いた者は予告時間に強制的に死にます。イキガミが届いてから24時間をどう過ごすのか。3つのストーリーが同時に進んでいきます。
■みどころ
私は塚本高史と金井勇太のストーリーが好きです。中でも1番印象的なのが最後のライブシーンで、タイムリミットがきた瞬間は何度も巻き戻して見てしまいました。山田孝之と成海璃子のストーリーは兄弟愛が切なく悲しいけど、とてもやさしい気持ちになります。
命の価値について考えるチャンスを与えられたなー。
永遠のゼロ(2013)
岡田准一・井上真央・三浦春馬
■あらすじ
特攻隊として「お国の為に死ぬ」という事が美学であり名誉といわれる時代に「海軍一の臆病者」と言われ続けても「生きて帰る」ことへ執着し続けた宮部久蔵(岡田准一)の覚悟と苦悩と真の強さを描いた作品です。
その真意を現代を生きる宮部の孫である佐伯健太郎(三浦春馬)が生存者から話を聞きながら解いていきます。
■みどころ
この時代の映画は胸が締め付けられます。戦争という今の日本では考えられない状況の中で生きている人たち。全ての行動や発言の裏にある隠された感情を探らずにはいられません。宮部も自分の意思を貫きつつも自らの教え子たちが次々と命を落としていく現実に精神が限界に向かっていく、、その姿は見ているだけで苦しいです。最後のワンシーンの岡田准一さんの演技は本当に鳥肌が立ちます。
主人公に強く共感!!この時代は今よりももっと人と違う考えを貫くのが難しかったはず。真の強さじゃおもーた。
キングダム(2019)
山崎賢人・吉沢亮・長澤まさみ・大沢たかお
■あらすじ
下僕の少年しん(山崎賢人)と、ひょう(吉沢亮)は毎日、剣の稽古に明け暮れながら本気で「天下の大将軍になる」ことを夢見ていました。ある日、ひょうに王宮で仕えてほしいと申し出がありますが実際は国王の身代わりになるというものでした。
■みどころ
断トツに良かったシーンを2つ。下僕の少年である「ひょう」が軍勢を率いるシーンは最高にカッコよくて何度も巻き戻して見ました。そして山の民の王「ようたんわ」が仮面を外すシーンです。私は誰が演じるか知らずに見たのでその驚きと迫力で全身がゾワっとしました。2人の貫禄と存在感が凄くて本当に魅力的なシーンです。
マンガ読んだことなかったけどCM予告でワンオクの曲かかったの聞いてぶちカッコえー!!となって「この映画絶対面白いぞ」と思おた!!
THE3名様(2005)
佐藤隆太・塚本高史・岡田義徳
■あらすじ、、、というよりご紹介
最後はおまけ的に大好きな作品を紹介。これは劇場公開されてない?普通にDVDだけでしょうか。スピリッツという雑誌の漫画の実写化。佐藤隆太さんが大好きで、それだけの理由で購入したがそのシュールさにハマってしまったシリーズです。
正直当たりはずれが凄くあります(笑)声に出して笑うほどヒットするものもあれば鼻でクスっと笑う程度から、つまらなすぎてイラつきさえ感じるものと様々です。(すみませんww)
キャストも岡田義徳さん、塚本高史さんと木更津キャッツアイメンバーで素晴らしい!!と、いうかこの3人じゃなければ成り立っていないだろうってくらい相当に際どい「究極のシュール」な笑いです。
監督は今をときめくコメディ界の鬼才、福田雄一。メイキング映像でも人一倍ウケとるww
大泉洋主演の「新解釈三国志」も期待大◎◎◎楽しみ!!
まとめ
昔は監督の世界観出てるな~って感じの日本映画が好きでよく見てました。今はなぜか好きだったはずの世界観が逆にうっとおしく感じてあまり見なくなりました(笑)
10選を紹介しましたが好みが合う方がいると嬉しいです(^^)